【手の描き方】初心者でも上手く見えるコツを紹介!性別や年齢別の描き分け方など【イラスト】

【手の描き方】初心者でも上手く見えるコツを紹介!性別や年齢別の描き分け方など【イラスト】

ヒナちゃん

アキト先生~!

手のイラストが上手く描けないんです!
ちゃんと描いてるつもりなのにバランスがおかしくなっちゃう。。。
上手に見える手の描き方を教えてください!

アキト先生

なるほど。
イラストは手を見るだけでなんとなく上手か下手かが分かってしまう重要なパーツです。
しっかり描けるように練習しましょう。

そこで今回は、

・手を描くのが難しい理由
・手を描くときにやるべきこと
・手の描き方のコツ

この内容を紹介します。

手を描くのが難しい理由

【手の描き方】初心者でも上手く見えるコツを紹介!性別や年齢別の描き分け方など【イラスト】

手ってとても描くのが難しいパーツなんです。
ペンを握るとき、スマホをいじるとき、キーボードをタッチするとき、毎日自分の手を目にしているのに不思議ですよね。

ただ、それこそが手を描くのが難しい原因の1つです。
毎日見ているものからこそ、デッサンの崩れに違和感を感じやすくなるんです。

また、手の構造にはほとんど個人差がないので、「こういう絵柄だから」という括りができないという理由もあると思います。
顔のパーツや体形のバランスは人それぞれに違いがあるので、絵柄によっても違いが出ます(=個性が出しやすい)が、手の形にそれほど個人差はありませんよね。

ヒナちゃん
確かに手だけ見ても、誰が誰だか分からないかも。。。
アキト先生
キャラクターの体形や性別・年齢でもちろん描き方は変わってきますが、まずは基本を覚えるようにすれば大丈夫です。
さっそく描き方を見ていきましょう。

手を描くときは自分の手を参考にしよう

まず、慣れないうちは自分の手を見ながら描くようにしましょう。

身近にあるもっとも便利で使いやすい資料は「自分の手」です。
よく何も見ずに描き始めてしまう人がいますが、描き慣れるまでは必ず自分の手を観察して描くのがオススメです。

  • 関節はどう曲がるのか
  • 指を曲げたときに違和感はないか(無理のないポーズか)
  • 何かを掴んだときどう見えるのか

自分の手を資料として使うことで、上に挙げたような点を確認することが可能です。

ヒナちゃん
いつも何も見ずに何となく描いてました。。。!
角度的に見にくい時はどうすれば良いですか?
アキト先生
その場合は「鏡」や「スマホのカメラ」を使いましょう。

角度によっては見えづらい場面も出てきますので、その場合は「鏡」や「スマホのカメラ」を活用しましょう。

鏡を使うことで無理なポーズを取ることなく描くことに集中出来ます。
スマホのカメラなら静止画として残せるのでポーズを取り続けることもありませんし、デジタルイラストの場合データをレイヤーに取り込むことでトレースにも使用出来ます。(ただなぞるだけになってしまうので、練習としてはオススメ出来ません)

他にも「自分の描きたい手のイラストや写真」を参考にする方法もあります。
こんな手を描きたい!と思った時に全く同じポーズの資料を探し出すのはなかなか難しいと思いますが、日頃から参考になりそうなものを見付けたらストックしておくことをクセ付けておくと良いかもしれませんね。

ただし、あくまで見て描くことをおすすめするのは「上手く見えるように描く」ためで、「そっくりそのまま描く」ためではありません。
実際とは違うバランスになったとしても、「上手く見える」「違和感なく見える」のであればそれで良いのです。
資料を参考にしつつ自分の描きたい手を描けるようになりましょう!

初心者でも上手く見える「手の描き方のコツ」

ヒナちゃん
自分の手や資料を見ながら描くのは分かりました!
ただ、模写するのも慣れないと難しくて。。。
手を描くコツとかって何かありませんか??
アキト先生
たしかに正しく模写するのにも練習が必要ですね。
初心者でも上手く見える、手を描くときのコツを紹介します。

資料を見ながら描こうとしても、模写することに慣れていないとなかなか難しいかもしれません。
そこで、初心者でも上手く見える「手の描き方のコツ」をいくつか紹介します。

このコツを意識することで、手の構造やバランスを認識しながら描くことが出来るようになるので、次のような成長にもつながります。

  • 模写の正確さが向上する。
  • 性別・年齢・体形による描き分けが出来る。
  • イラストらしいデフォルメのきいたイラストが描ける。

人によって描き方も変わるので、無理に真似にする必要はありません。
自分のイラストに使えそうな部分だけでも参考にしてみてください。

手の構造や肉付き・骨を意識する

実際に手を見て描くことは大事なことですが、それ以上に大事なのは「意識して描く」ことです。

何も意識せずに描いているとただ模写しただけで終わってしまいますが、手の特徴を意識しながら描いていると「ここはこうなってるんだ」「こうするとこうなるんだ」という気付きが出てきます。
その気付きがあるかないかで、次のイラスト制作時にとても差が出てくるはずです。

そこで、手の構造の基本や表現の工夫を2つ紹介します。
初心者の人ほど参考になるはずなので、一度じっくり読んでみてください。

【手の描き方】初心者でも上手く見えるコツを紹介!性別や年齢別の描き分け方など【イラスト】

手はアーチ状になっている

既に知っている人も多いかもしれませんが、手はアーチ状の構造になっています。
指先だけでなく、指の付け根部分も緩やかなアーチが掛かっていますね。
(指の長さがそれぞれ異なるので、指先に近付くほどアーチも急になります。)

この影響で、指を閉じるときは手のひらの中央に向かって閉じるようになっています。
初心者の人がよくやりがちなのが、指をまっすぐ下に閉じて描いてしまうミスです。
そこまで強い違和感は感じませんが、中央に向かっている方がより上手く描けている印象を受けます。

肉付きや骨の出っぱりで表現に変化を付ける

肉付きの良い部分は丸みを付けて描くようにしましょう。
その方がふっくら柔らかい印象になります。

逆に骨ばった部分はまっすぐシャープに描きましょう。
ゴツゴツとして、骨が出っ張っていると分かりやすくなります。

メリハリを付け表現に変化を付けることで、イラストに説得力が出て上手に見せることが可能です。

手のバランスを測る方程式

【手の描き方】初心者でも上手く見えるコツを紹介!性別や年齢別の描き分け方など【イラスト】

個人差はありますが、手のバランスには方程式が存在します。

  • 中指の長さと手のひらはほぼ同じ長さになる
  • 指の関節ごとの長さは75%を基準に測れる(イラスト参照)
  • 爪は第一関節の半分まで

手をよく観察してみると、上記のようなバランスになっていることが分かると思います。
自分のイラストに違和感を感じたときは、これらの方程式が崩れていないか確認してみるのも良いかもしれません。
(余談ですが、人差し指と薬指の長さについて、女性はほぼ同じ長さ、男性は薬指の方が長い人の割合が多いようです。)

男女の手の描き分け

【手の描き方】初心者でも上手く見えるコツを紹介!性別や年齢別の描き分け方など【イラスト】

男性と女性とで手の特徴も変わってきます。
簡単に差別化出来る僕なりの描き分け方を紹介します。

男性の場合

  • 指は太めに力強くする
  • 骨や腱(ゴツゴツした感じ)を強調する
  • 爪は少し幅広にする

男性の場合は全体的に無骨でしっかりした感じに描きましょう。
あえて骨や腱を目立たせるために描き込むのもOKです。

女性の場合

  • 指は細めですらっと
  • 凹凸は少なめにして丸みを持たせる
  • 爪は少し縦長にする

女性の場合は繊細さや柔らかみを感じられるように描きましょう。
凹凸も控えめなため、男性よりも線は少なくすっきりと見えます。

手のひらは場所によって厚みが異なる

【手の描き方】初心者でも上手く見えるコツを紹介!性別や年齢別の描き分け方など【イラスト】

手のひらは肉付きや骨の構造により、場所によって厚みが変わってきます。
細かい部分ではありますが、こういったコツを知っておくと後々役立つ機会があるかもしれません。

手のひらには3つのふくらみがある

手のひらには3つ大きなふくらみがあります。(画像参照)
指を曲げたときや力を込めたときに、このふくらみの部分も形状が変わるので注意です。

手の甲は手首に向かって厚くなる

手の甲は手首に向かって厚くなっていきます。(指先の方ほど薄くなる)
手のひらのふくらみも含めて、立体感を意識して描くとより上手に見せることが可能です。

加齢による手の変化

【手の描き方】初心者でも上手く見えるコツを紹介!性別や年齢別の描き分け方など【イラスト】

あえて挙げることではないかもしれませんが、手の形は年齢によって大きく変わります。
乳幼児、小児、高齢者の特徴を比較してみましょう。

乳幼児の場合

乳幼児の手は全体的にぷっくりとしていて、指も太くなる為短めに見えます。
その分骨ばった部分はほとんどなく、特に指の付け根や手首は丸々として肉付きが多めです。
指関節の部分がくぼんでいるのが特徴。

小児の場合

小児の手は乳幼児に比べ指が少しほっそりとするも、成人に比べるとまだ少し太めです。
手全体は大きくなるもゴツゴツとはせず丸みが残り、ちょうど小児と成人の中間の特徴を持ちます。

高齢者の場合

高齢者の手は成人と比べ脂肪が少なく、その分皮膚もたるんでいます。
特に指の関節部分は皮膚がたるみ、全体的にしわやしみも多いです。
高齢者の手を描く際は乳幼児や小児に比べて描き込む量を増やすと良いかもしれませんね。

まとめ

長々と手の描き方のコツについて紹介してきましたが、少しでも参考になったでしょうか?

まず何よりも大事なことは、自分の手や資料を見ながら描くことです。
その上で紹介したコツを意識することが上手く描ける方法だと思います。

また、色々な表情の手を描くのも練習としてはとても効果的です。
好きなイラストやマンガを参考にしても良いので、とにかくたくさん描いてみましょう!

ヒナちゃん
量をこなすのも意味があるんですね!千本ノック的な!
私なんだか燃えてきました!
アキト先生
意外と体育会系。。。
無理せず楽しく練習しましょう!

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